個展開催までの カウントダウン 40日間 エピローグ①

個展開催までの カウントダウン 40日間

絵は観るだけが好きだった私が、個展を開催するまでの奮闘記

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エピローグ①

エピローグ①

~ 永遠の旅人 ~

 これからは、せっかくご苦労をおかけしたみなさまの発表会?

ご興味ございましたらぜひ引き続きご覧ください。


 Tさんは、中村の大学の友人

 中村がよく「あいつはスゴイ」と自慢していたのを覚えている。

 結婚式にお越しいただいたり

 その後も何度かお会いしたこともあり

 5年前のの個展では、とてもお世話になった。

 
 いつもスーツ姿でピシッとキメて

 絵もシャープな男前のTさんは

 どうしてあの中村と友人なのかしらんと

 不思議だったが

 正反対の性格がいいのかも


 今回

 Tさんはお仕事がかなりお忙しく

 お手伝いいただくことはできなかったが

 画集発行の際

 彼が書いてくださった文が

 とても大好きで

 今回も少し文を変えて個展会場に掲示させていただいた。

  
  ↓


 「永 遠 の 旅 人」

街角でアコーディオンを弾く一人の男がいる。黒ずくめの衣装に無精髭。
冷たく乾いた風とともに、物悲しげな旋律が聞こえてくる。

どこか異国の風景のようでもあるが、彼がもたれかかる電柱には日本語の看板が。

背景には、○○商店の文字も見える。まちがいなく場所は大阪の下町だ。

旅人のような、異邦人のような、寂しげな男は中村自身なのだ。

彼の遺作展に出品されたこの1枚の鉛筆画に私は強く惹かれた。

早いもので彼の遺作展から5年が経とうとしている。 

会場となった元精華小学校は、まるでこの日のために用意されていたかのように、

彼の作品群とマッチし、単なる「会場」ではなく、空間全体がひとつの「作品」のようでもあった。

凛と明日を見据えている若い自画像。赤いシャツが内に秘めた決意を感じさせる。

何の変哲もない建物や街並みの風景なのに、どこかキリコに通じる不安や哀愁が漂う。

憧れ、想い、恋ごころ、切なさがいっぱい詰まった女性像。描きたかったのか、演じたかったのか、表現方法の狭間にゆれる演劇画…。

テーマやモチーフ、技法、画材は変わっても、彼の「作品」の底辺に流れているのは「センチメンタリズム」であった。これは誰もが知るように、中村自身の生真面目さと、人に向けるあたたかなまなざしや気遣い、とりわけ生徒や家族に向けるやさしさ等、彼の生き方そのものに重なるものである。「センチメンタリズム」をスタイルやファッションでとらえた甘いだけの絵とは根本的に違うものだ。

しかし、あまりに純粋で照れ屋の中村は、作品をストレートに表現すること、もっと言えば、作品を完成させることをためらう。コンクールに出品された油絵の大作よりも、多く残る描きかけの作品や、最初に述べたようなデッサンに魅力を感じるのはこのためだろうか。そういえば、学生時代に彼とスケッチ旅行をしたときに、「これでないと調子でえへんねん。」と言って、スケッチブックでなく、裏が白い広告チラシを大量に用意してきたことを思い出す。

前回の遺作展のDMにせんえつながら「人間とは何か、そして人生とは何か、その答えを追い求めていたのではないか。」と書かせていただいた。天国を旅しながら中村は、相変わらずいろんな人と出会い、ありったけの愛情をふりまきながら、その答えを探し続けているに違いない。大好きな絵を描きながら。




2007_アコーディオンを弾く男小





 教育委員会からこの4月より現場に戻られたTさんは、かなりのお忙しさのようで、個展には

お越しいただけないかしらと思っていたが、初日11日の夜、まさかのジャージ姿で息を切らせて

来てくださった

 ホントに大変みたい


 じっくり会場をご覧になったTさんは、最後におっしゃった。

「前回の精華小学校の個展は、ありのままの中村だったけど、今回はちょっとよそいきの中村だネ。」

 相変わらず心に残る言葉をいとも簡単におっしゃる人だ・・・

 
 よしさん

 Tさんに観てもらえてよかったネ
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