個展開催までの カウントダウン 40日間 カウントダウウン29日め~20日め

個展開催までの カウントダウン 40日間

絵は観るだけが好きだった私が、個展を開催するまでの奮闘記

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カウントダウン25日め

カウントダウン25日め

~ イタリアンレストラン ~

 新婚旅行で訪れたイタリア

 当時はまだ美味しいピザやパスタは日本にはあまりなく

 現地で食べたお料理がとても美味しくて

 私たちはすっかりハマってしまった



 自宅近くには、そんなにお洒落なイタリアンのお店などないのだが

 ある日彼が

「美味しいお店みつけたヨ

 と喜んで帰ってきた


 誘われるままに訪ねると

  4272090 イタリアン


4272092 イタリアン店内


320x320_rect_イタリアン窓



 確かに美味しかった


 特にパスタの塩味が

 私にはちょうど良かった


訊くとシェフはイタリアで修行もされていたそうで


 あまり日本人向けにしていない

 
 伝統的な調理法が

 
 私の好みに合っていた

 
 彼は吹きガラスを使った窓や

 床など

 建物も気に入っていたようで

 
 ステキな雰囲気のこじんまりとしたお店だった


 それから

 ランチや

 私のお誕生日など

 ことある毎にそのお店を訪れた


 中村がいなくなって

 なかなかそのお店には行けなかったのだけれど

 2年後くらいに

 やっと訪ねた


 オーナーシェフに彼のことを伝え

 とてもびっくりされていたが

 もし良かったらと


 3ケ月くらいの間

 彼の絵を飾っていただけることになった


 小さなお店なので

 絵は小さめの作品ばかりで、10点も飾れなかったが
 
 お店の雰囲気は

 彼の絵にぴったりで

 シェフも喜んでくださった
 

 その期間

 その空間が居心地がよくて

 何度もそのお店を訪れたものだ


 そんなにお世話になったお店なのに

 ちょっと自宅から離れていることもあって

 足が遠のき

 ここ数年数えるほどしか伺っていなかった

 
 でも
 
 やっぱりこちらのシェフには

 個展のお知らせを直接お伝えしないと

 
 そんなわけで

 本日の夕食は

 ひとりイタリアン


 メニューも私仕様

 
 オードブルちょっぴりと

 パスタ

今日はお勧めのズッキーニと新サンマのパスタ少し辛めに

 ワインとともに


 久しぶりにお会いしたシェフは

 
 相変わらず真面目で


 相変わらずとっても美味しいお料理を

 
 作ってくださった


 あつかましく宣伝用にチラシも

 
 お店に置いていただき

 
 本日の任務終了

 
 カウントダウン25日め

 美味しいお料理についつい飲みすぎ

 ほろ酔いで帰る

 誰かさんがいたら叱られてたかも…
 


 
 

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カウントダウン26日め

カウントダウン26日め

~ 自画像  ~

  
  画家はよく自画像を描く
  

  中村も然り

  
何枚かの自画像が残っている


2007_0415自画像2小


2007_自画像水彩小


2007_自画像1小


   


  私のお気に入りはこちら

201107自画像 小
   


  首が長く描かれていて、一番実物に近いから

  
  
  何を思って自画像を描くのか

 
  心なしか寂しげだったり

  
  頼りなさげだったり

  
  その時々の彼の内面も描かれているのか


 

  自画像ではないけど


  著名な画家の作品では


  絵の中に作者自身を登場させている絵をよく観た


  彼の絵も

 「これって彼

  と思うような作品が何点かある


  20110715聖母子eb
   
    母親に抱かれた赤ちゃん

  
  2011071スパイものがたりe

    前列で踊る口ヒゲの男

   
   
   20110715アコーディオンe

    アコーディオンをひく男

  
  
  これも表現方法のひとつなのかしら?

  
  絵を描かない私にはわからないことが多い
  


  今日は彼の実家へ個展関係の探しもの

 
  今も私を娘のように可愛がってくださるお義母さまと

  
  久しぶりにお話し のはずが

  結局  &  に
  
  
  仏壇に手を合わせ、恥ずかしそうに笑う遺影の写真に問いかける

  
  実家にもある自画像を観ながら


  作者の思いに想像力をはたらかせる

  
  カウントダウン26日め は、満月の  静かな夜だった 

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カウントダウン27日め

カウントダウン27日め

~ 彼のゆめ  ~

 中村と一緒に旅行に行くと

 美術館巡りが必ず組み込まれていた

 そういうといかにも優雅だけれど

 
 そんな甘いものではない


 イタリアやフランス、イギリスなど

 
 著名な美術館が勢ぞろいする国を訪れたときなどは

 
 午前中に2ケ所、午後から3ケ所をはしごすることも


 
 たくさん観れば観るほど、私の感性は飽和状態になり

 
 あまりに感動して喜んでいる彼を前に


 何も言えなかったけど

 
 かなりキツイ行程だった


 初めてイタリア フィレンツェのウフィツィ美術館を訪れたとき

 普段は絵の写真を撮るばかりの彼が

 
 「この絵、大好きやねん

  一緒に撮ってくれる

 と珍しく私にカメラを渡した。 

 
作者はウッチェロ

 「サンロマーノの戦い」

 uccello_battaglia.jpg

 レンズ越しの彼は、とてもとても嬉しそうだった


 「この馬の曲線のとこ

  ここがスゴイねん

 絵心は全くない私には

 異次元の世界の話だったが

 初めてその絵の実物を観て感動した彼は、

 なかなかその場を離れなかったのを覚えている。


 他にも好きだったのは

 エゴン・シーレ

1917seted-Woman-with-bent-knee.jpg

ロートレック

 460pxhenri_de_toulouselautrec_019.jpg

 
 ボッティチェリ

 bot07[1]211 春

 

 アルフォンス・ミュシャ

 imagesCAR4L3JH.jpg

 
 グスタフ・クリムト

 klim03[1]1

 もちろん

   
 ダ・ヴィンチ 


 ラファエロ

 
 ミケランジェロ


 ルーベンス    などもetc…

 
 キリがないかも


素晴しい絵に出合うたび

 「すごいな~

  僕もがんばらなきゃ 」

  と、反省していた。



 「僕は有名な画家になる」

  
  というのが彼の口癖だった。。。

 
 「いつか個展をするから、手伝ってね

  
  なんてことも言われていたが

  
  その当時の私は仕事に忙しく

  
  全く手伝う気はなかった


  彼の言葉に真剣に向き合わなかったというのがホントかな…


  
  そして今

  作者不在の個展ほどキツイものはない

  
  「この絵はいつ描いたの?」

  「この絵にストーリーはあったの?」

  「どの絵がお気に入り?」


  こんなことなら


  生前お手伝いして


  個展をしてあげればよかった



  カウントダウン27日め



  個展の絵のレイアウトに悩みながら


  
  ちょっぴり後悔の日だった…  

   

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カウントダウン28日め

カウントダウン28日め

~ 時計の止まった日 ~

 2005年9月21日早朝6時過ぎ

 いつも私より先に起きて、朝風呂にゆっくり入り

 コーヒーをたてて

 私を起こしてくれる彼が

 なかなか起こしに来てくれなかった。。。


 私は既に目が覚めていたが

 ベッドの中で彼を待っていた

 10分くらいだったか

 毎朝彼のお弁当をつくっていた私にはタイムリミットがあったので

 「どしたのかな?

  どうせ長風呂かビデオ録画のセットに夢中になっているんだろう」

 くらいのとっても軽い気持ちで

 しぶしぶ起きた。

 
 そして、

 テレビの前でうつぶせに倒れこんでいる

 中村を見つけた。。。


 ただごとでない様子に

 彼の名前を呼んで

 あおむけに起こした。


 少し赤黒く変色した見たこともない彼の顔に息をのみ

 あわてて119番に電話した


 彼の様子を伝えると

 電話越しの声が

 「息はありますか?」と言った


 「ないわけないじゃない!」

 と思って彼の顔に近づいたが

 息をしている気配はなかった・・・

 
 人口呼吸なども電話の指示に従いしてみたが

 そんな次元では再び息をしてくれる気配はなかった


 15分くらいか

 到着した救急隊の方々が手早く応急処置を行ない

 ドラマで見たような

 電気ショックの機械をつけられ

 何度ショックを与えられても

 彼の心臓は再び動いてくれなかった


 それから

 救急車で近くの大病院に運び込まれた


 状況は変わらず・・・


 1時間以上経って

 やっと病院の救急室に入れてもらえた私は

 医師から最後通告を聞いた

 
 原因を調べてもらうため

 CTスキャンを強引にとってもらい

 クモ膜下出血により脳幹から大量出血し

 心臓麻痺を起こしたと説明された


  
 病院に母と彼の両親と呼び

 たくさんの手続きや警察とやりとりがあった後

 彼と再び会えたのは

 夕方のことだった

 
 
 すっかり冷たくなって、顔回りにドライアイスを置かれてしまった彼は

 朝見た赤黒い顔ではなく

 まるで眠っているように安らかだった・・・


 


 人間があんなに簡単に亡くなってしまうなんて

 初めて知った

 
 その後は
 
 すべてが

 他人事のように

 流れていった


 そして

 それからおそらく3年近く

 彼の死を

 頭ではわかっていても

 ちゃんと受け入れられない私の心との葛藤が始まった


 2005年9月21日を私は一生忘れられないだろう


 私の時計が止まった日


 カウントダウン28日め


 早朝に響く救急車のサイレンに


 久しぶりにあの日を思い出した日

  

 


 

 


 

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カウントダウン29日め

カウントダウン29日め

 ~ 写真撮影と激励会 ~

 今日は先日取材してくださった某新聞社さんの自宅での写真撮影の日

 会社終了ダッシュで帰宅

 私の写真はホントにご遠慮したかったのだけれど

やっぱり写されちゃった

 「手をあげて何かしゃべっているように」

 なんて言われても 

 かなり私が不自然だったらしく

 記者さんとの長い試行錯誤の上

 ようやく撮影終了

 疲れた


 やっぱり

 「夫の生きた証に~遺作展開催の遺された妻」

 な~んてベタな見出しで載るのだろうか

 でも、無料で貴重な紙面を割いてくださるのだから仕方ないか。。。

 
 よく個展開催をお知らせすると、お褒めの言葉をいただいたり、感動していただいたり

 
 それはそれでとても嬉しいのだけれど

 
 日常の私の生活はいたってメデタク

 
 あまり演歌調に解釈いただくと、現実の私の生活とのギャップに心苦しい

 
 まあ、掲載前から色々考えても仕方ない

 

 今日はその後、親友HRが会社の後輩を連れて私の激励会を開いてくれた

 彼女とは高校のクラブからのつきあいで、中学も同じだった

 高校時代、背が高くしっかりした彼女と、チビで頼りない私は、

姉妹のようにいつも一緒だった

 優秀な彼女とは大学で別れ

 男女雇用均等法で女子の総合職が話題となったとき


 彼女は総合職第一号で就職し、いまも第一線で働いている。

 
 女同士の友情はなかなか長続きしないものだが

 
 時々お互いの忙しさで途切れたこともあるものの、彼女とのつきあいは

 今も現在進行形だ

 
 6年前のその時、誰よりもそばにいて欲しかった彼女だけれど

 
 ちょうど海外赴任中でなかなか連絡がとれなかった

 
 自分が何をしているかもうつろで
 

 疲労困憊(ひろうこんぱい)を絵に描いたように弱りきっていた私は 


 1週間後に休みをとってわざわざ帰国してくれた彼女に救われた…


 
 そんな彼女は今もかなり忙しい毎日なのに

 
 時間をつくって、私のために激励会を開いてくれた


 自宅近くの居酒屋さんで

 
 楽しいひと時

 
元気がでた
   
 
 応援してくれるみんなのためにも、頑張らなくちゃ


 改めて気を引き締めた

 
 いよいよ20日代に突入の


 カウントダウン29日めだった

 
 
 

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